LLMのパフォーマンスに対する「プロンプトの丁寧さ」の影響について調査が行われました。
通常、人間同士のコミュニケーションにおいては、丁寧な言葉遣いは相手に好印象を与え、よりスムーズな意思疎通を可能にします。また一方で、無礼な態度を取ると相手を遠ざけ、コミュニケーションの質を低下させてしまう可能性があります。
LLMは人間のコミュニケーションの特徴をある程度反映しているとしたら、人間と同じように文化的な規範に影響を受ける可能性があります。
背景
現在、LLMの挙動や出力には改善の余地が多く残されています。例えばLLMは人間由来のデータで訓練されるため、典型的なバイアスも内包しています。
LLMの言動を調整するための手段としては「プロンプト設計(プロンプトエンジニアリング)」の技術が注目されています。LLMはプロンプトに対して敏感で、小さな変更でも出力に大きな違いを生むことがあります。自動でプロンプトを生成する方法もありますが、まだ完璧とは言えません。そこで手動でプロンプトを構築する際の工夫における知見がまだまだ求められています。
さて、人間のコミュニケーションにおける重要な特徴には、他者への敬意を丁寧さで示すという基本的な礼儀があります。
そこで研究者らは、LLMに与えるプロンプトの丁寧さが及ぼす影響について網羅的に調査することにしました。
なお敬意の示し方は文化や言語によって異なるため、同じ丁寧さのレベルでもLLMの反応は言語によって変わる可能性があります。そのため英語、中国語、日本語に対して実験が行われました。
下記は日本語の各礼儀正しさレベルのプロンプトテンプレートの抜粋です。