この記事は現役の精神科医でありAIの研究者でもあるAsa-jirowが執筆しています。
今回は、前回に引き続き、発達障害に関連する機械学習の応用についてお届けします。
今回のテーマは「自閉症の早期発見ツール」です。
この分野において、機械学習がどのように使われるか。みなさん、想像がつきますか?
▼今回の記事で参照している論文
著者:Corona LL, Wagner L, Wade J, Weitlauf AS, Hine J, Nicholson A, Stone C, Vehorn A, Warren Z.
タイトル:Toward Novel Tools for Autism Identification: Fusing Computational and Clinical Expertise.
ジャーナル:J Autism Dev Disord.
発表:2021年1月
URL:DOI
「自閉スペクトラム症」とは
前回の記事でも述べましたが、日本ではここ十数年ほどで「発達障害」の概念が大いに普及しました。中でも代表的といえるのが「自閉症」の概念ではないかと思います。
「自閉症(autism)」は1940年代頃からある診断概念ですが、現行の診断基準であるDSM-5では「自閉スペクトラム症」という名称になっています。診断用語や基準はこれまでしばしば変更されており、過去に使われていた「広汎性発達障害」「アスペルガー症候群」なども近縁の概念といえます。
「自閉(スペクトラム)症」の主な特性には以下のようなものがあるとされます。
「自閉(スペクトラム)症」の主な特性
また記事の購読には、アカウント作成後の決済が必要です。
※ログイン/初回登録後、下記ボタンを押してください。
AIDBとは
プレミアム会員(記事の購読)について
■サポートのお願い
AIDBを便利だと思っていただけた方に、任意の金額でサポートしていただけますと幸いです。