次回の更新記事:【論文著者インタビューあり】そのAIエージェントはどれくらい危ない恐れがあるのか、点数で決める方法(公開予定日:2026年07月30日)
AIDBは、AI活用のノウハウ獲得や技術動向の調査のために、個人やチームが論文を探す・読む・活かす作業をサポートするプラットフォームです。なお、記事や投稿は人の手で書いています。

Appleが開発、スマホのスクリーンを理解してユーザーと対話できる『ReALM』端末上で動く軽量モデル

2024.04.04
深堀り解説

スマホアプリなどで自然に会話するアシスタントを実装するための言語モデル技術をAppleが研究しています。

今回研究者らが開発したモデルは、スクリーン上の情報を理解するタスクをGPT-4以上の性能で実行でき、さらに端末上で動くとされています。

参照論文情報

  • タイトル:ReALM: Reference Resolution As Language Modeling
  • 著者:Joel Ruben Antony Moniz, Soundarya Krishnan, Melis Ozyildirim, Prathamesh Saraf, Halim Cagri Ates, Yuan Zhang, Hong Yu, Nidhi Rajshree
  • 所属:Apple

背景

人間の会話では、「それ」「あれ」「ここ」のような曖昧な言葉がよく使われます。前提が省略されていると意味が分かりませんが、文脈を把握していれば内容は伝わります。

AIが、人間のように「それ」「あれ」「ここ」が何を指しているのかを特定するタスクを「参照問題」と言います。

参照問題タスクの能力が求められる場面はいくつか考えられます。
例えば、もしモバイルデバイス上のアシスタントがユーザーと同じように画面上の情報を把握することができるならどうでしょうか。究極的にはハンズフリーの状態で指示を音声で理解して、自由自在にデバイスを操作できるようになるかもしれません。
Appleの研究者らはこの可能性に対して考えを深めることにしました。

なお、彼らは参照問題タスクをこなすことを参照解決(Reference Resolution)と呼んでいます。

ユーザーとエージェント間の対話サンプル。画面上の情報を指して次の指示を与えている。

現状の会話型アシスタントは、画面上の文脈や参照情報を把握することがないため、ユーザーから「それ」「あれ」「ここ」と言われても指示を理解したり会話を続けることができません。

つまり、ユーザーはスマートフォンの画面を見ながら「それ」について話したいし聞きたい、しかし現在スマホ上のアシスタントは「それ」と言われただけでは分からない、ということです。

従来の技術では、画面情報を用いた参照問題タスクを高性能に行うことは叶いませんでした。しかし、LLMなら、エンドツーエンドで高品質な参照体験をもたらす可能性があります。

そこでAppleの研究者らは今回、参照問題タスクの解決に特化した、モバイル端末上で動くほど小さなモデルの開発を試みました。

プレミアム会員限定コンテンツです

無料会員でもできること

  • 一部記事の閲覧
  • AI検索(公開記事が対象)
  • PDF翻訳・パーソナライズなど各機能のお試し利用

プレミアム会員の特典

  • 1,000本以上の全過去記事を無制限閲覧
  • 論文ベースの深掘り解説を毎日更新で購読
  • AI検索の対象が短信・論文(5万本以上)まで拡大
  • 記事で取り上げた論文にその場でAIに質問
  • 論文から生まれたエージェントスキルライブラリ
  • PDF翻訳・PDF変換をフル活用
  • あなた専用の論文・記事おすすめが毎日届く

記事検索

年/月/日
年/月/日

こちらもどうぞ