Anthropicは新しい大規模マルチモーダルモデルClaude 3のファミリーをリリースしました。最も高性能なOpus、スキルと速度のバランスが取れたSonnet、そして最速かつ最も経済的(つまり安価)なHaikuの3種類が用意されています。テキストだけでなく、画像データの処理と分析も可能になっています。
参照テクニカルレポート情報
- タイトル:The Claude 3 Model Family: Opus, Sonnet, Haiku
- 所属:Anthropic
- URL:https://www-cdn.anthropic.com/de8ba9b01c9ab7cbabf5c33b80b7bbc618857627/Model_Card_Claude_3.pdf
- 公式ブログ:https://anthropic.com/news/claude-3-family
背景
Claude 2モデル(2023年5月発表)に続き、Anthropic社は今回新たにClaude 3モデルファミリーを開発しました。教師なし学習やConstitutional AIなどの様々なトレーニング手法を採用し、Amazon Web Services (AWS)とGoogle Cloud Platform (GCP)上で、PyTorch、JAX、Tritonなどのフレームワークで構築したと報告されています。
Claude 3ファミリーの大きな特徴の1つは、マルチモーダル対応です。画像(表、グラフ、写真など)の高度な理解力を新たに備え、ユースケースを拡大させています。また、関数呼び出し機能(ツール使用とも呼ばれる)にも優れています。
モデルにはバリエーションがあり、最も知的な「Opus」、ニュアンスのあるコンテンツ作成、分析、予測、正確な要約、科学的な質問への対応に優れた「Sonnet」、最も高速かつ手頃な価格の「Haiku」の3つのモデルが用意されています。いずれのモデルも、コーディングや多言語の流暢さなどにおいて、以前より大幅に改善されています。
なおAnthropic公式サイト上でのWeb UIで使用できるだけでなく、API、Amazon Bedrock、Google Vertex AIで利用可能です。
以下では、競争対象である他モデルとの比較を含め、Claude 3モデルファミリーの能力に焦点を当てて詳しく紹介します。
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