最新の記事:科学は「研究」と「査読」両方が加速していく AIと…
「論文データベース(β版)」公開しました!新着論文を日本語で検索できます。ぜひご活用ください。 見てみる

RAGシステムに「無関係な」文書を混ぜたほうがLLMの出力精度が上がる可能性が示唆された

2024.02.01
深堀り解説

「無関係な」文書を混ぜたほうが出力精度が上がる可能性がRAGシステムの検証で示唆されました。

これまでになかった視点だと述べられています。

通常RAGシステムではRetrieverによってタスクに関係する文書を取り出してLLMにコンテキストとして与えるのが一般的です。しかし今回の実験では、あえて無関係な文書も「ノイズ」として乗せる実験を行なっています。

参照論文情報

  • タイトル:The Power of Noise: Redefining Retrieval for RAG Systems
  • 著者:Florin Cuconasu, Giovanni Trappolini, Federico Siciliano, Simone Filice, Cesare Campagnano, Yoelle Maarek, Nicola Tonellotto, Fabrizio Silvestri
  • 所属:Sapienza University of Rom, Technology Innovation Institute, University of Pisa

LLMとRAG

LLMは、長い文章や複雑な質問への対応にはまだ課題があると言われています。そこで注目されているのが、LLMと情報検索技術を融合したRAGシステムです。
RAGシステムは、LLMに情報を提供することで、より正確で文脈に沿ったテキスト生成を実現するものです。主に以下2つのコンポーネントから構成されます。

・Retriever:外部情報源からクエリに関連する情報を検索します。

・Generator:Retrieverから得られた情報に基づいて、文脈に沿ったテキストを生成します。今回はLLMのことを指します。

今回紹介する論文では、研究者らがLLMにおけるRAGシステムの新しい知見を得たことが報告されています。
結論から紹介すると、以下のことが分かりました。

1. 検索フェーズにおいて関連文書の追加は必ずしも有益とは限らない
2. コンテキストにノイズを含めることが精度向上に貢献する

この結論は、RAGシステム特有の情報処理メカニズムが従来の情報検索とは異なることを示唆するものです。
実験内容に詳しく触れる前に、LLMの発展の経緯やRAGの登場について少しおさらいします。

プレミアム会員限定コンテンツです

無料会員でもできること

  • 一部記事の閲覧
  • 研究紹介短信ライブラリの基本機能
  • プロンプト管理ツールの利用

プレミアム会員の特典

  • 全過去記事の無制限閲覧
  • 専門家による最新リサーチ結果を記事で購読(平日毎日更新)
  • 日本語検索対応の新着AI論文データベース
  • 研究紹介短信ライブラリの高度な機能を開放
  • 記事内容質問AIを使用可能に
  • プロンプト管理ツールの無制限使用

記事検索

年/月/日
年/月/日

関連記事