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複数LLM協調アプローチ「マージング」「アンサンブル」「協力」について

2024.07.11
深堀り解説

本記事では、LLM間の協調戦略に関する研究動向を紹介します。単一モデルの限界を克服するためにLLM間の協調が注目されています。

主な協調戦略としては、マージング(パラメータの統合)、アンサンブル(出力の組み合わせ)、協力(特性の活用)の3つがあります。LLMの性能向上や機能拡張が期待されています。

参照論文情報

  • タイトル:Merge, Ensemble, and Cooperate! A Survey on Collaborative Strategies in the Era of Large Language Models
  • 著者:Jinliang Lu, Ziliang Pang, Min Xiao, Yaochen Zhu, Rui Xia, Jiajun Zhang
  • 所属:Institute of Automation, Chinese Academy of Sciences, School of Artificial Intelligence, University of Chinese Academy of Sciences, Nanjing University of Science and Technology, Wuhan AI Research

背景

多くの大学や研究機関、企業がそれぞれ独自のLLMを開発・公開するようになりました。現在、7万4千以上のモデルがHuggingFaceのモデルハブで公開されています。モデルは、学習データや設計方針の違いにより、それぞれ固有の長所と短所を持っています。例えば、多言語タスクに特化したモデルや、医療や金融などの特定分野に強いモデル、長文処理に適したモデルなど、様々な特徴を持つLLMが存在します。

同時に、単一のモデルではすべてのタスクで最高の性能を発揮することは難しいという課題が浮き彫りになってきました。そこで、複数のLLMの長所を活かし、短所を補完し合うことで、より高性能で汎用的なシステムを構築しようという試みが注目されるようになりました。

複数のLLMを効果的に組み合わせることで、個々のモデルの限界を超えた性能や機能を実現できる可能性があります。LLMの計算効率の向上、知識の転移、モデル間の相互補完などが可能になると期待されています。

具体的な戦略としては、以下のようなアプローチが提案されています。

(1)マージング
複数のLLMのパラメータを統合して新たなモデルを作成する手法

(2)アンサンブル
複数のLLMの出力を組み合わせて最終的な結果を導き出す手法

(3)協力
異なるLLMの特性を活かして特定のタスクを達成する手法

上記の研究は活発化しているため、今回研究者らは最新の研究動向を網羅的に調査しました。そして、それぞれのアプローチの特徴や課題、将来の展望について詳細に分析しています。

以下で詳しくみていきます。

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