研究者らの調査によると、いま自閉症の人たちはAIを「定型者の世界で生きるための翻訳機」として使っている実態があります。
また興味深いことに、多くの自閉症ユーザーはLLMの思考パターンに親しみを感じており、”文字通りに解釈し、論理的に処理する振る舞い”が「自分と同じ 考え方をしてくれる存在」として映っているようです。
また、人間相手だと「質問しすぎて嫌われるかも」という不安がありますが、AIにはそれがありません。感情的に不安定なときも、AIは疲れたり苛立ったりしないから安心して頼れるのも大きいです。
例えば、LLMに自分の言いたいことを入力し「失礼にならない言い方」に変換してもらったり、逆に相手から来た曖昧なメッセージをLLMに読ませて「これは皮肉なのか」「裏の意味があるのか」を判定してもらったりといった橋渡し役を担わせているとのこと。
しかし問題も浮上しています。便利すぎて依存が進み、LLMなしではメールすら書けなくなった人も。
さらに、コミュニケーションの主体が自分からAIに移ってしまう感覚も出始めています。
「人と話しているのは私ではなく、私を通じてアルゴリズムが話している」と言います。
また、LLMの「同調しやすい」設計が妄想を強化してしまうケースも報告されています。
📄 参照論文
“I use ChatGPT to humanize my words”: Affordances and Risks of ChatGPT to Autistic Users
著者: Renkai Ma, Ben Z. Zhang, Chen Chen, Fan Yang, Xiaoshan Huang 他
所属: University of Cincinnati, Stony Brook University, Florida International University
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