次回の更新記事:LLM同士だけで伝わる効率的なコミュニケーションをさ…(公開予定日:2024年12月16日)

『LLM-as-a-judge』のさまざまな応用と分野の展望

   

AI分野では、テキストの品質評価が大きな課題です。従来の評価指標は限界があり、LLMを使った新たな評価法が登場しましたが、まだ課題も残ります。そこで研究者たちは、LLM評価を詳しく調査し、その応用、ベンチマーク、今後の展望をまとめました。

本記事では前回の記事と併せて、そんなLLM-as-a-judgeの調査結果を紹介します。

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参照論文情報

  • タイトル:From Generation to Judgment: Opportunities and Challenges of LLM-as-a-judge
  • 著者:Dawei Li, Bohan Jiang, Liangjie Huang, Alimohammad Beigi, Chengshuai Zhao, Zhen Tan, Amrita Bhattacharjee, Yuxuan Jiang, Canyu Chen, Tianhao Wu, Kai Shu, Lu Cheng, Huan Liu
  • 所属:Arizona State University, University of Illinois Chicago, University of Maryland, Baltimore County, Illinois Institute of Technology, University of California, Berkeley, Emory University

背景

AIや自然言語処理の分野では、テキストの品質などをどう評価するかが常に課題です。

従来は、BLEUやROUGEといった単語の重なりを見る指標が一般的でしたが、これらは融通が利かない、正解が複数ある場合に対応できないといった問題がありました。意味を捉える評価手法も登場しましたが、まだ課題は残っています。

そんな中、LLMの進歩により、LLM自身を評価に使う「LLM-as-a-judge」という新しい方法が出てきました。これは従来の評価の限界を突破し、より細かく正確な評価ができると期待されています。

しかし、LLMを使った評価にも、偏りや間違いやすさといった課題があります。そんな状況を鑑みて、今回研究者たちは、LLMを使った評価技術を詳しく調べて状況を整理しました。

前回の記事では、「LLM-as-a-judgeの基本概念」「LLM-as-a-judgeは何を評価できるのか」「LLM-as-a-judgeを行う際の方法論」について紹介しました。

以下では「さまざまな応用」「ベンチマーク」「LLM-as-a-judge分野の今後」について整理していきます。

さまざまな応用

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