AGIとは、どんな能力があるAIのことか?
AGIという言葉は、AIが人間のようにあらゆる知的作業をこなせるようになった状態を指す言葉として広く使われています。しかし実際には、その定義は非常に曖昧です。
今回、AGIを10の認知領域に分けて評価する体系的な方法が提案されています。そして実際にGPT-4とGPT-5の知能が計測され、進展の状況が考察されました。

背景
「もうすぐAGI(汎用人工知能)が実現するのでは」という声を耳にすることも増えています。
AGIとは、特定のタスクだけでなく、人間のようにあらゆる知的作業をこなせるAIのことを指します。しかし実は、このAGIという言葉には明確な定義がありません。ある人は「数学の問題が解ければAGI」と言い、別の人は「芸術作品を創作できればAGI」と主張するなど、人によって基準がバラバラなのです。
ビジネスの現場でAIを活用しようとする際にも、「このAIは本当に汎用的に使えるのか」を判断する基準がないと、導入の意思決定が難しくなってしまいます。
さらに厄介なのは、AIが特定の分野で人間を超える成果を出すたびに、AGIの基準が後退してしまう「ゴールポストの移動」という現象です。かつて「チェスで人間に勝てればAGI」と言われていましたが、実際にAIが勝てるようになると「それは単なる計算能力であってAGIではない」と基準が変わってしまいました。
こうした混乱を解消するため、AGIとは、という具体的な定義を提案する試みが行われています。どのような評価が行われ、どんな結果が得られたのでしょうか。以下で詳しくみていきます。
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