目の見えない人に数学表記を伝えるには?
音声で操作できるデバイスや音声による情報伝達手段の発達により、視覚障害のある人でも、デジタル文書の検索、読み取りや書き込みができるようになった。
しかし、音声による支援技術は、画像や表、グラフ、数式のような情報の取り扱いには不向きである。よって、視覚障害のある人は、数学や科学を扱って研究を行うのが難しい状況にある。さらに、数学的な点字コードは、各国に独自のコードがあり、各国共通ではないという点も、もう1つの制約となっている。
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昨今、数学の必要性はますます高まっている。機械学習に代表される最新の統計学的手法の応用には、数学的知識を身に着けることが条件になってすらいる。
モロッコにあるカディアイヤド大学のZ. Asebriyら研究者は、視覚障碍者はweb上の数式にアクセスするのが難しいという課題に着目し、点字から数式を検索するシステムの開発を試みた。
結果はどうだったのだろうか。「目が見えなくても数学を学べる」教育システムは可能なのか?
点字から数式を検索するシステムを開発
Z. Asebriyらの研究におけるミッション・手法・結果は以下の通りだ。
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