
社内マニュアルや製品ドキュメントをAIに丸ごと貼って質問しても、肝心なところで的を外す。要約させればそれっぽくこなすのに、いざ手順を踏ませようとすると抜けや誤解が混じる。長くて専門的な文書ほど、この「読めているようで読めていない」感は強くなっていきます。
医者が新しいガイドラインを参照して処方を組み立てる。エンジニアが仕様書を見ながらトラブル対応する。研究者が実験データから法則を引き出す。文書に書かれた知識をその場で消化して使う仕事は山ほどあるのに、AIにこれを任せようとすると途端にうまくいかない場面が出てきます。
本記事では、文書をそのまま読ませるのをやめて、AIに「自分用の要点メモ」を先に作らせるアプローチを紹介します。しかも、メモが正しいかどうかの答え合わせ手段がない状況で、AIが自分自身と勝負しながらメモを育てていく、という変わった仕組みです。ChatGPTやClaudeのようなAPI越しのモデルにそのメモを差し込むだけで、長文を伴うタスクの正答率が一段上がるところまでつながっていきます。