最終更新日:2019/10/31
ニュージーランド政府は、2019年度の予算から資金を引き出しサイバーセキュリティへの注力を強化し、サイバーセキュリティ戦略の見直しも検討すると発表した。ニュージランド政府は、今後4年間で約800万ドルをサイバーセキュリティの強化に割り当てる。
サイバーセキュリティ戦略は今後更に重要になる
放送通信デジタルメディア大臣のKris Faafoi氏は、サイバーセキュリティ戦略は、同国におけるサイバーセキュリティの4つの基本原則であると述べた。
1)パートナーシップは非常に重要
2)人々は安全であり、人権はオンラインで尊重される
3)経済成長が促進される
4)国家安全保障は保護される
同大臣は「サイバーセキュリティコミュニティにとって何が必要であり、何が重要であるか議論してきた。そして、ニュージーランドの人々がネットワークを安全に利用する支援できるかについて多くの研究が行われてきた。私たちは、個人・企業・コミュニティ、民間部門がオンラインで繁栄し続けるために協力しなければならない。サイバーセキュリティに重点を置くことが社会と経済の間で非常に重要であることをアピールする必要もある」
また、大臣はこのように述べている。「この戦略がサイバー犯罪に対する政府の優先事項を定め、ニュージーランドが国際的にオープンで安全なインターネットを支持し続ける理由である」と付け加えた。
ニュージーランドは志を同じくする国々と連携を強める
ニュージーランド政府は、サイバー攻撃が加速したときに、安定したオンラインエコシステムを促進するフレームワークを設計するために、志を同じくする国々と共同で取り組むことを決定した。
国際的な共同作業に取り組むという姿勢は、サイバーリスクを世界的に脅威と見なしているといえるだろう。このフレームワークには、機密コマーシャルデータを盗み、安全なシステムを破壊し、民主的プロセスのデータに介入するように設計されたツールを用いて、具体的な対策を行っていく予定だ。
同大臣はまた、国際的なサイバーリスクに対する懸念を表明し、ある政府はある国のデータを保護するために現地でのみ活動しているため、各国は国際的に活動するべきであると述べた。
原文:NEW ZEALAND TO INVEST $8 MILLION TO INTENSIFY FOCUS ON CYBERSECURITY
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