最終更新日:2020/03/09
(Featured AI and healthcare) Will psychiatric patients make wrong estimates? Quantify with calculation models! (Publication)
[論文] A Bayesian Account of Psychopathy: A Model of Lacks Remorse and Self-Aggrandizing”. Computational Psychiatry, 2, 92-140 (2018). [DOI: 10.1162/cpsy_a_00016]
3つの要点
✔️精神病特性を調べるための、認知的療法と心理力学的療法を統合するモデルを、この論文では提案している。
✔️自責の欠如や誇大な自尊心は、不適切なベイズ推定を引き起こしてしまうことがある、ということがモデルによって示された。
✔️本論文で示したモデルは、精神病における新たなアプローチや治療法の確立への貢献が期待される。
概説
この論文では、自責の欠如や誇大な自尊心といった2つの主要な精神病的特性が、自己についての異常なベイズ推定の形式としてどのように表されるかを示すために、精神病の認知的・心理力学的な心理療法モデルを統合するモデルを提案する。
このモデルは、予測符号化(すなわち能動的推論)フレームワーク、つまり、階層的ベイズ推定に関して形式化された脳内を通過するメッセージについて、神経生物学的にもっとも適した説明的フレームワークを利用する。
要約すると、このモデルは、2つの主要な精神病的特性が、自己についての非常にゆがんだベイズ推定を反映することを示唆しており、それは自己に関する根深い否定的感情、特に恥と無価値の経験から自身を守っている。
精神病の神経生物学に関する既存の研究におけるモデルの補助および定量的シミュレーションが提供されている。
最後に、我々のベイズの定式化に基づく精神病の新しい治療法の予備的な概観を説明する。
著者
Aaron Prosser (Michael G. DeGroote School of Medicine, McMaster University, Hamilton, Canada)
email: aaron.prosser@medportal.ca
Karl J. Friston (Wellcome Trust Centre for Neuroimaging, Institute of Neurology, University College London, London, UK)
Nathan Bakker (Department of Psychiatry, University of Toronto, Toronto, Canada)
Thomas Parr (Wellcome Trust Centre for Neuroimaging, Institute of Neurology, University College London, London, UK)
出版情報
Published: 11 October 2018
© 2018 Massachusetts Institute of Technology Published under a Creative Commons Attribution 4.0 International (CC BY 4.0) license
Open Access This is an open-access article distributed under the terms of the Creative Commons Attribution 4.0 International License, which permits unrestricted use, distribution, and reproduction in any medium, provided the original work is properly cited. For a full description of the license, please visit https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.
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