課題:自殺のリスクを素早く把握して対処する
自殺で亡くなる人数は、世界中で年間100万人近くにものぼります。自殺率を調査することで、理由となるリスクを把握し、今後の研究や対処に役立てることができます。しかし、自殺者のモニタリングと報告の間には大きな遅れが生じているのが現状です。
自殺率に影響を与える要因は急速に変化しており、自殺のリスクとの関係性が特定される前に重大な問題となったり、逆に消滅することもあります。つまり、報告が遅ければ遅いほど、リアルタイムで対応することが困難となり、適切な要因の把握と対処ができなくなるのです。
自殺率を従来よりも高速に把握するという課題において、実際にどんな研究が行われているのでしょうか。アイルランドにあるInsight Centre for Data Analytics National UniversityのJoana Barrosら研究者の発表を紹介しましょう。
研究者らは、検索クエリを使用し、自殺率の予測を試みました。
テーマ:Googleトレンドの検索ボリュームを利用して、自殺率を予測する
まずはJoana Barrosらの研究におけるミッション・手法・結果をまとめました。
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