こんにちは。アイブンライターの飯田です。
商業的に価値があると判断されたAIの技術は特許として出願されます。それらの情報を集めれば、いま企業間で競争が行われているAIの開発内容が見えてくることでしょう。
今週はスマートフォンのバッテリー消費問題やロボット掃除機の進化をはじめとした計5本の特許を紹介します!
今週のラインナップ
1. スマホのバッテリー寿命を延ばすAI
2. ケーブル類と衝突しないお掃除ロボット
3. 好みと健康状態に合ったレシピ提案AI
4. AIが自動で最適なポップアップ広告を作成
5. 製品番号なしでAIが写真から商品情報を取得
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スマホのバッテリー寿命を延ばすAI
出願元:SAMSUNG ELECTRONICS CO., LTD(公開日:2020年7月2日)
韓国のSAMSUNG ELECTRONICS CO., LTD.は、スマートフォンのバッテリー寿命を延ばすインテリジェントAIシステムを開発しました。
スマートフォンユーザーの悩みのタネはバッテリーの寿命ではないでしょうか。多くの方がモバイルバッテリーを持ち歩き、コーヒーショップに入っては充電コードを探す光景をよく目の当たりにします。
バッテリーの多くはインストールしているアプリによって消費されております。アプリの多くはバックエンドで様々な動作を行なっており、それらの多くは不要な動作ですが、結果としてバッテリーの寿命を短くしております。
そこでSAMSUNG ELECTRONICS CO., LTD.は、ユーザーに影響することなく、アプリの動作を最適化させ、バッテリー寿命を伸ばすインテリジェントAIシステムを開発しました。
ユーザーのアプリ頻度を学習し、使用頻度の少ないアプリはユーザーに影響がないと判断した場合、バックグラウンドに制限をかけ、消費電力を下げさせます。また実行されているアプリの消費電力が異常な場合、実行タスクをCPU / DDR / GPUの最適な周波数を設定させることで消費電力を抑えることができます。
ライター飯田のコメント
スマートフォンは買い物の支払いだけでなく交通手段として用いることも多く、私は充電がギリギリになると帰宅できなくなってしまうと不安に襲われることがあります。手動でバックグラウンドを切ったりしたりしておりますが、どうしても限界があるため、まさに望んでいたAIシステムになります。
特許の詳細:INTELLIGENT TERMINAL ENERGY SAVING METHOD AND DEVICE BASED ON AI PREDICTION
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ケーブル類と衝突しないお掃除ロボット
出願元:SAMSUNG ELECTRONICS CO., LTD. (公開日:2020年7月2日)
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