
社内でのAI活用は、これまで「AIに何を質問するか」を中心に語られてきました。分からないことを聞く。文章を整える。コードの書き方を相談する。多くの利用は、人間が問いを投げ、AIが答えるという往復で成り立っていました。
しかし、AIの使い方はそこから少しずつ変わり始めています。最近のエージェント型AIでは、質問に答えるだけでなく、ファイルを読み、ツールを操作し、コードを修正し、成果物を作り直すところまで任せられるようになっています。つまり、AIは「相談相手」から「作業を引き受ける存在」へと役割を広げつつあります。
この変化が進むと、AI活用の見方も変わります。重要なのは、何人がAIを使っているかだけではありません。どのような仕事をAIに任せているのか。人間はどこで確認しているのか。任せた作業は、実際に時間や品質にどう影響しているのか。そうした点を見なければ、組織のAI活用の実態は見えにくくなります。
では、「質問するAI」から「仕事を任せるAI」への移行は、実際の利用データにどのように表れているのでしょうか。そして、組織はこの変化を、どのような指標で見ていくべきなのでしょうか。