
AIエージェントを業務に入れるとき、いちばん怖いのは、処理が途中で止まることではありません。止まってくれれば、まだ気づけます。厄介なのは、見た目にはちゃんと終わっているのに、肝心の要件を静かに外しているケースです。
5,000件を超える実行記録を調べた検証では、失敗の多くがエラー画面ではなく、完成品らしく見える出力の中に隠れていました。しかも、同じモデルを使っていても、動かす仕組みを変えるだけで成績が大きく変わります。
なお、ここでいうハーネスとは、モデルをツールや作業空間につなぎ、何を入力し、何を観測し、何を成果物として受け取るかを管理する仕組み全体のことです。今後、エージェントが単なるチャット相手ではなく、業務の一部として動くようになるほど、このハーネス設計が影響してきます。どのモデルが賢いかだけでなく、どう動かし、どう検収し、失敗したときにどう戻すか。そこまで含めて考えないと、導入の成否は見えてきません。