
締め切りが迫る金曜の午後。あるエンジニアは、新機能の実装をほとんどAIに任せ、生成されたコードを「Accept all」で受け入れて提出しました。週明けに不具合の報告が届きます。しかし、自分が提出したはずのコードのどこに原因があるのか、すぐには説明できません。
同じ機能を、別のエンジニアは違う進め方で作ります。設計は自分で考え、必要な部分ごとにAIへ質問し、返ってきた答えを一つずつ確認します。違和感がある箇所はそのまま使わず、問い直したり、自分で直したりします。完成したコードは前者とよく似ていて、AIが生成した行数にも大きな差はありません。
この二人は同じくらいAIに頼っていたと言えるのでしょうか。「AIが書いた行数」や「AIを使った時間」を数えるだけでは、この違いは見えてきません。問題は、頭の中で行うはずだった作業を、どれだけAIに肩代わりさせたかにあります。本記事では、その肩代わりの度合いを測ろうとした試みと、そこから見えてきたことを紹介します。