
AIで生産性が爆発的に上がる。経済成長率も跳ね上がる。そんな期待があちこちで聞こえてきます。
ところが歴史を振り返ると、奇妙な事実が見えてきます。電気、自動車、インターネット。これだけの発明が世界を塗り替えてきたのに、長期の経済成長率はほぼ動いていません。AIへの期待もまた、こうした歴史と向き合わずには語れないのかもしれません。
本記事では、AI経済論をめぐる論点を経済学のレンズで整理していきます。加速派と慎重派の対立、雇用と富の分配、極端なリスクへの備え。これら一つひとつを、ぼんやりした期待と不安から具体的な数字と理屈の言葉に変えてみたいと思います。