LLMのAPIの料金表を開いて、「あれ、思ったより安い」と感じた経験はありませんか。使い始めたばかりの場合はピンとこないかもしれませんが、実は数年前に同じことをやろうとすると、桁違いの金額がかかりました。

本記事では、LLMトークン価格の下落メカニズムを経済学の手法で行った分析を紹介します。ただ「安くなった」という話ではありません。安くなるスピードはモデルの価格帯ごとにまったく違い、ある時点を境に下落の原因そのものが変わっていました。しかも、価格を押し下げた最大の要因はGPUの進化ではありませんでした。
安いモデルと高いモデルで何が違うのか。なぜ最先端モデルだけは値下がりしないのか。その構造を知ると、自社のAI調達やコスト計画の見え方が変わってきます。
「トークン」はこれまでにないタイプの商品
LLMのAPI利用で課金の単位になる「トークン」は、ちょっと変わった性質を持っています。