こんにちは。薬学部出身ライターのmasashiです。
連載「AI時代のくすり作り」では、新薬開発の現場でどのようにAIが活用されているのかについて、論文を読み解きながら紹介していきます。
第4回目は、「鎮痛効果を持つ薬」をテーマにお話ししていきます。
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待望されている鎮痛薬
ヨーロッパでは、 人口の約5分の1が慢性疼痛(持続性のある痛み)に悩まされています。そうした中、慢性疼痛の治療標的(治療メカニズムの鍵となる分子)の特定や、すでに存在する薬(既存薬)の中から慢性疼痛に効果のありそうな薬の探索が求められています。
現在、慢性疼痛の治療標的の候補としては、痛みへの鈍感さをつかさどる遺伝子が期待されています。痛みへの鈍感さをつかさどる遺伝子のはたらきが明らかになれば、既存薬を鎮痛剤として転用することが現実的になってくるでしょう。
そこで、ドイツにあるゲーテ大学臨床薬理研究所のJörn Lötschら研究者は、鎮痛剤として転用できる薬物候補の探索という課題に着目し、教師なし学習という機械学習手法を用いて、 標的遺伝子の機能が類似している薬物転用候補の探索を試みました。
結果、鎮痛薬の候補は見つかったのでしょうか?続きを読んでみましょう。
痛みの鈍さに関連する遺伝子を標的とした鎮痛薬候補の探索
はじめに、 Jörn Lötschらの研究におけるミッション・手法・結果を以下に簡単にまとめておきます。
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