最新研究をサクっとキャッチアップできる「今週の5本」シリーズ。今週のメディカルAI編では、以下の5つの最新AI研究に注目していきます!
今週のラインナップ
1. COVID-19罹患を予測する新たなAIモデル
2. AIが心電図から異常を発見
3. 手術するべき?しないべき?AIが術後を予測
4. 緑内障の進行を予測して失明を防ぐ
5. 肺気腫の重症度をAIが予測
今回も手術支援AIベンチャーCEOの河野健一医師にコメントをいただきました!
手術支援AI事業を展開している河野先生のiMed TechnologiesはAIエンジニアを募集しています!関心のある方はこの記事の下部をチェック!
COVID-19罹患を予測する新たなAIモデル
AIで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断を補佐する研究は世界中で精力的に行われています。先週もまた、新たな研究が発表されました。
イギリスのキングスカレッジロンドンの研究者らのチームは、英国と米国の約250万人分がスマートフォンを通じて報告したデータを用いて、年齢、性別、4つの主要な症状に基づいてその人がCOVID-19であるかどうかを予測できるAIモデルを開発しました。また、発熱よりも嗅覚障害がCOVID-19を予測する上で重要な因子であることも分かりました。日本では感染者数が徐々に減少傾向にあるものの、長期的にCOVID-19と付き合っていく上で、日本でもこうしたモデルの実用化が求められているでしょう。
ソース: Real-time tracking of self-reported symptoms to predict potential COVID-19
河野先生のコメント
COVID-19では多くの研究が行われています。本研究の注目すべき点は、スマホで250万人という多くのデータを集めたことです。結果の信頼性はデータ量に大きく依存します。このような多くのデータを集めることができる施設・企業は限られており、日本であれば実際にアンケートが行われていましたが、LINEなどのプラットフォーマーが行うことになると思います。
一方で、データの精度に気をつける必要があります。おそらく自己申告ですので、電子カルテなどで取れるデータに比べると信頼性が落ちる可能性があります。このあたりのトレードオフをうまく考慮して、実社会に導入できるシステムができるといいですね。
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AIが心電図から異常を発見
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