細胞実験をAIロボットが完全に自動でできるシステムを作ったとの報告。
研究者らは、人間が自然な言葉で指示すると、LLMが勝手に論文を調べて実験手順を考え出し、2本のロボットアームを使って実験を実行するシステムを開発しました。
そして実験中にカメラで監視し、培養皿がずれたりといったトラブルを自動で見つけて対処もします。
「HeLa細胞を継代培養して」と命令したらその通り完了する、といったイメージです。
3種類の細胞で実験したところ、人間がやるのと同じかそれ以上の品質で細胞培養ができたそうです。
むしろロボットの方が手順が正確で、結果のばらつきが少なくなりました。作業時間も大幅に短縮されて、人間なら1時間かかる作業を10分未満で終わらせています。
ただ、こうした分野はとくにAIの応用は慎重に考えなくてはいけません。
しかし正しく使えば実験の再現性向上、研究スピード加速、コスト削減につながることが期待されます。
なお、実験条件の最適化も行うとのことで、複雑な細胞分化実験で、既存手法よりも効率よく最適な条件を見つけ出したようです。
📄 参照論文
BioMARS: A Multi-Agent Robotic System for Autonomous Biological Experiments
所属: Suzhou Institute for Advanced Research, University of Science and Technology of China, University of Science and Technology of China