AIの使い方には、社会的な立場の違いがはっきりと現れているとの調査報告。
たとえば、収入が高く教育歴のある人たちは、AIを仕事や学習の効率化のために活用する傾向があります。
プログラミング、文章の添削、データ分析といった専門的な作業に使い、AIを「成果を上げるためのツール」として使っています。
また彼らは短く端的に指示を出し、無駄なく目的を達成しようとする傾向があります。
一方でそうでない人たちは、AIを雑談や日常的な相談相手のように使う傾向があるとのことです。
挨拶したり、料理のレシピを聞いたり、一般的な知識を尋ねたりと、身近なやりとりが中心。
AIを「便利な会話相手」として捉えているようです。
つまり、同じ技術を使っていても、立場によってその活用方法がまったく異なっています。
そして、この違いが格差をさらに広げてしまう可能性があると、研究チームは警鐘を鳴らしています。
社会的に有利な立場の人はAIを使ってさらに成果を伸ばし、そうでない人は日常を便利にする以上の使い方ができずに取り残されるかもしれないということです。
この「AI格差」は、将来のチャンスどころか、社会に参加する機会にすら影響する可能性があります。
これを受け、AIが誰にとっても公平に役立つ存在であるために、社会的背景の違いに配慮した設計が必要だと提言されています。
📄 参照論文
The AI Gap: How Socioeconomic Status Affects Language Technology Interactions
所属: IT University of Copenhagen, Pioneer Centre for AI, CENTAI Institute