「ChatGPT登場後、大学生の成績は”不正に”上がっているはず」という予想に反して、AIによる不自然な(見かけ上の)好成績は見られないとのこと。
ミシガン大学の研究者らが、15万人超の学生と約8万8千のコース(2015〜2025年)の記録を分析した結果です。
彼らは宿題やレポート、持ち帰り試験など「AIで代行しやすい課題」の比重が大きい授業ほど、ChatGPT登場後に成績が上がっているはずだ、という仮説を確かめました。
結果は、AIで代行しやすい授業でも成績の上昇は見られず、落第率や履修取り消し率も変化なし。もともと成績が低かった学生に絞っても、成績の底上げは起きていませんでした。
また、学生の「科目への理解度」や「興味」の自己評価も下がっておらず、AIが学習体験を損なっているという懸念も実際には見られないそうです。
ただし「AIのせいで成績インフレが起きているわけではない」というだけで、「学生がAIでレポートを書いている」という現実とは矛盾しないです。
教育現場ではAIの力を借りる学生に頭を悩ませる先生も多いですが、統計的にマクロな視点で見るのも時には役立つかもしれません。