AIに丸投げすると人は考えなくなる、とよく心配されますが、実際の会話ログを大規模に調べると、日常のAIとのやりとりの中で人々はかなり「学習が捗っている」ことが明らかにされています。
香港科技大学やMicrosoft Research Asiaの研究者らが、12万8千件を超える実際の人間とLLMの会話を分析 した報告です。
多くのユーザーは、答えを受け取るだけでなく、自分で試したり、修正したり、仮説を検証したりする現象が起きていました。
面白いのは、どんなときにそれが増えるか。
AIが答えをそのまま渡さず、間違いの理由を説明したり、ユーザーの試みにフィードバックしたりと、考える余白を残したときに、ユーザー自身が手や頭を動かして学習していました。
逆に、手順をそのまま指示したり完成品を提示したりする応答は、学習につながりにくかったそうです。
なお、文章作成よりコーディングのほうが深い学びが表れやすいことも示されています。
研究者らは、AIによる教育的な価値は「いつ答え、いつ説明し、いつ一歩引くか」を見極められる点にあると考えています。