研究者らの実験報告によると、人々がAIと自分のことについて話していると、知らないうちにそのAIの性格に自己像(「自分はこういう人間だ」という認識)が似てくる傾向が明らかになっています。
たとえばGPT-4oは明るくて熱心で誠実な性格として測定されるのですが、GPT-4oと自分の人生や気持ちについて話した人は、会話後に「自分も明るくて熱心で誠実だ」と思うようになる傾向がありました。
しかも本人の7割以上はその変化に気づいていませんでした。
天気の話や映画の話のような一般的な話題ではこの現象は起きませんが、自分の夢とか人生とか感謝していることといった個人的な話題のときだけ起きるようです。また、当然ながら長く話すほど影響は大きくなりました。
さらに、同じAIと話した人たちの間で「自分はこういう人間だ」という認識が似通ってくることもわかりました。みんなが同じAIの性格に引っ張られるので、結果として人々の自己認識が均質化するというのです。
一方で、この現象が起きた人ほど会話を楽しんだという興味深い結果も出ています。
📄 参照論文
AI-exhibited Personality Traits Can Shape Human Self-concept through Conversations
所属: National University of Singapore