LLMで「人工的な経済社会」を作り、税制政策を実際に設計・テストできるシステムを開発したと報告されています。
プリンストン大学とSalesforceの研究者らによる研究。
研究者らは、税金に対する考え方も違う仮想住民たちによる仮想社会を作りました。
仮想住民たちは起業家・教師・エンジニアなど異なる職業と性格を持っています。
税率が上がることであまり働かなくなったり、逆に頑張って働いたりする者が出てきます。そして税制そのものを決める者もいます。
実験でAIが設計した税制は、経済学の理論的に最適とされる税制に近い性能を示しました。現実の社会全体の幸福度を向上させることもできたとのことです。
また、この仮想社会で選挙を行わせると、実際の政治でよく見られる現象が自然に現れたことです。例えば、多数派による少数派の搾取や、リーダーが頻繁に交代する不安定な政治的状況などです。
こうした技術を使うと現実世界で税制改革を実行する前に、その効果を安全にテストできると期待されています。
📄 参照論文
LLM Economist: Large Population Models and Mechanism Design in Multi-Agent Generative Simulacra
所属: Princeton University, Work done at Salesforce Research* おそらく一部はSalesforce Researchでの業務として実施というニュアンス