ロボットの中身を人間にするパターンとAIにするパターンの両方を用意し、人々に「これの中身は人間かAIか」を判別させる実験を行ったところ、ほとんどの人が分からなかったそうです。
それどころか、人間が操作していたロボットの方が、「これはAIだ」と誤解されることが多い結果となってしまいました。
なぜこんなことが起きたのでしょうか。
人間は意外ときっちり操作するため、かえって機械的で不自然に映るようです。
一方、AIの方は人間らしく振る舞うように設定されているため、自然に感じられたのです。
なお、多くの人が単純に「応答が遅いからAIだ」と判断しました。実際にはそれほど大きな差はないのに、人々の感じ方には大きな違いがあったのです。
私たちが「AIらしさ」「人間らしさ」について持っている思い込みが、簡単に誤解につながることを示唆する結果です。
これまでの固定観念から、丁寧で形式的な対応をAIだと思い込みがちですが、それは通用しないようになってきました。
将来、人間とAIがどちらも似たようなロボットの体を使って仕事をすることがあれば、こうした現象が何を招くのか想定しておく必要があるかもしれません。
📄 参照論文
AI or Human? Understanding Perceptions of Embodied Robots with LLMs
所属: Institut de Robòtica i Informàtica Industrial, Universitat Politècnica de Catalunya