特許は、AI研究が理論で終わらず実用化された事例の集大成です。「今週の5本」シリーズ特許編では、最新のAI関連特許を紹介します。今週は、以下の5つの特許に注目していきます!
今週のラインナップ
1. その時の気分に合う番組をチョイス
2. コンテンツのどこに注目しているかを識別
3. 衝撃を検出できるセンサー
4. 必要な箇所だけ印刷するプリンタ
5. 文書内の矛盾を発見する
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その時の気分に合う番組をチョイス
中国の深圳创维电子有限公司は、ユーザーの顔の表情を読み解き、ユーザーの気分に合わせてテレビ番組などのコンテンツを推薦するAIシステムを開発しました。
今日において、IoTをはじめ、AIやブロックチェーンなどの新興技術が台頭し、家電などの電化製品においてもインテリジェンス化が進んでおります。最近ではビッグデータを用いて、各ユーザーの特性に応じてパーソナライズ化を行い、広告を表示するなどのマーケティングが非常に流行っております。しかし、あくまでもユーザーの行動特性に重きを置いているため、ユーザーのリアルタイムの感情は反映されておりませんでした。
開発されたAIシステムでは、ユーザーの画像データを収集後、ディープラーニングを用いて感情のモデルを生成し、その感情に応じてコンテンツを推奨することができるようになりました。例えば、怒っている感情の時には、ストレス発散のためボクシングの試合やロックソングなどの番組を推奨します。今までは機械学習を用いて、ユーザーの特性を長期的に学習させる必要がありましたが、今回のシステムでは感情に重きを置いているため、短いスパンで学習することができます。
ライターのコメント
私自身、Youtubeでよく音楽を聴いており、好みであろうアーティストを推奨されますが、確かに”この雰囲気の音楽を聴く気分じゃないけどなぁ”を思う時も節々ありました。今回のシステムを用いれば、ますます便利な世の中になることは間違いありませんが、プライバシーの観点から家の中で顔を撮られるのは少々不安に感じてしまいます。
特許の詳細:TELEVISION PROGRAM RECOMMENDATION METHOD, TERMINAL, SYSTEM, AND STORAGE MEDIUM
コンテンツのどこに注目しているかを識別
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