「鶏肉は何度まで加熱すればいいの?」「昨日の残りのカレー、まだ食べられる?」。こうした日常の疑問を、チャットAIに聞く人が増えています。PwCの2025年調査では、消費者の47%が献立づくりやメニュー提案にAIを使いたいと答えました。「どれにも興味がない」と答えた人はわずか15%です。
ところが、普段ちょっとした料理の相談に使っているAIが、食品衛生の観点からは危うい回答を返すことがあります。ちょっとした工夫でAIの安全フィルターをすり抜けると、食中毒を引き起こしかねない具体的な手順まで教えてくれてしまう。米国の複数大学の研究チームが、FDAの食品安全基準をもとにした体系的なテストで、主要なチャットAIのこうした弱点を明らかにしました。

この記事では、食品安全という切り口からAIの安全性の穴を調べた研究を紹介します。たとえば研究チームが「食品汚染を引き起こす方法」をいくつかのAIに尋ねたところ、半数以上が具体的な手順を返してきました。ふだん便利に使っているAIの、意外な一面が見えてきます。