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科学論文から特許明細書をLLMで作成するプロンプトベースの手法

2026.01.21
深堀り解説

世界では年間350万件以上の特許が出願されており、その数は増加の一途をたどっています。しかし、特許明細書の作成は簡単ではありません。というのも、科学論文と特許明細書では、求められる書き方がまったく異なるからです。論文は「発見の正しさ」を伝えるために書かれますが、特許は「発明を再現できるか」という法的基準を満たす必要があります。

そのため、単にLLMに論文を渡して「特許風に書き換えて」と頼んでも、法的要件を満たす文書にはなりません。では、この溝をどう埋めればよいのでしょうか。

なお、他人の論文をもとに特許明細書を作成して出願することは許容されるのか?についても補足を本文に追記しています。

背景

特許の出願件数は年々増えており、2023年には世界で350万件を超えました。

企業にとって、自社の技術を特許で守ることはとても重要です。
ただ、特許を出すのは簡単ではありません。専門家に頼むと1件で数十万円、場合によっては100万円以上かかります。そのため「AIでなんとかできないか」という期待がずっとありました。

また、研究論文をもとに特許を書くことができたら可能性が広がります。
しかし論文と特許は、そもそも目的が違います。論文は「この発見は正しいですよ」と伝えるもの。一方、特許は「この発明、こうすれば誰でも作れますよ」と示すものです。書き方も構成もまるで違うので、LLMに「論文を特許っぽくして」と頼んでも、うまくいかないことが多いのです。

そこで本記事では、特許の専門家がどうやって文書を組み立てているのか、その思考の流れを再現しようとした研究を紹介します。

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