不正が横行する企業の財務諸表
近年のベトナム金融市場の成長と発展は目を見張るものがある。2016年には、ベトナムの証券取引所にて1,000を超える企業が上場した。一方で、ベトナム企業の財務報告操作率は高い。倒産や不正報告の件数は、2015年は9,467件、2016年は12,478件、2017年の最初の7か月で6,608件と、ここ数年増加傾向にある。
財務諸表の不正報告数が多いため、例外的な取引の処理や分析を人の手で行うのが困難となっている。それゆえに、人間の脳では処理できないような、膨大で多種多様なデータに対処するために、高度に自動化された分析モデルが必要とされている。
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カナダのRoyal Roads大学のMark Lokananらは、機械学習を用いて、ベトナム上場企業の財務諸表における異常検出と企業のランク付けを試みた。結果、四半期データの68.9%がAランクで異常なしと評価された一方で、ランク付けされなかった企業の23.51%は財務諸表に大きな異常があることが分かった。
財務諸表から企業をランク付け
Mark Lokananらの研究のポイントは以下の通りだ。
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