物理学の研究を自動的に行えるAIシステムを作ったという報告。
まだ誰も解いていない未解決問題に対して独自の仮説を立て、検証し、科学的に意味のある結論を導き出すことにおいて一定の成果を上げています。
また、博士課程の学生が何ヶ月もかけてやるような作業を数時間から1日で終わらせるそうです。
たとえば、格子QCDという素粒子物理学の複雑な計算や、量子モンテカルロ法という多体系の数値シミュレーションを、原理原則から自分で導き出して実装し、人間の研究者と同等かそれ以上の精度で結果を出しています。
物理学の研究は、理論を考えて、数式を導出して、それをコンピュータでシミュレーションして、結果を検証するという長いプロセスを踏むとされています。
これまでAIはそうした厳密な数学的推論と大規模な数値計算の両方を組み合わせる作業は苦手だと思われていましたが、モデル自体の進化とシステムアーキテクチャによってだんだんとこなせるようになってきました。
📄 参照論文
PhysMaster: Building an Autonomous AI Physicist for Theoretical and Computational Physics Research
所属: Shanghai Jiao Tong University, Tsung-Dao Lee Institute, Chinese Academy of Sciences