北京大学などの研究者たちは、LLMで複雑な健康問題について「これまでに何が調べられて、どんな結果が出たのか」を何千本もの論文から自動的に読み取る技術を開発したとNature Communications誌で発表しています。
新しい研究が公開されるたびに自動的に結論を更新するそうです。
普通、私たちが健康に関する情報を調べると、「〇〇は体に悪い」という研究もあれば「そんなに影響はない」という研究もあり、結局何を信じればいいのかわからなくなりがちです。
専門家でさえ、膨大な数の研究論文を一つ一つ読んで判断するのは大変な作業です。
そこで研究者らは「今の時点で最も有力な結論」を推定するシステムを作りました。
異なる種類の研究(例えば、人の追跡調査、遺伝子からの推測、薬の効果の実験など)をすべて合わせて、総合的な判断を下す仕組みのようです。
実際に塩分の健康への影響を調べたところ、血圧を上げる効果については「かなり確実」、心臓病や死亡率への影響については「まだ議論の余地あり」という結論が数値で示されました。
こうした仕組みで、常に最新の科学的証拠に基づいた健康情報を手に入れられるようになる可能性があると期待されています。
📄 参照論文
Evidence triangulator: using large language models to extract and synthesize causal evidence across study designs
所属: Peking University, Peking University First Hospital, Dublin City University