AIで「親の無意識のバイアス」と「子どもの感情抑制」を検出し、各家族に合ったアドバイスをするシステムを開発したとのことです。
横浜市立大学と関西大学の研究者らが論文で発表しています。
研究者らは、複数のAIが議論して、具体的で優しいフィードバックを生成する仕組みを作りました。
親には「子どもの気持ちをもっと聞いてあげましょう」、子どもには「あなたの気持ちは大切だから話してもいいんだよ」といった言葉をかけます。
実験は、まだ実際の家族での長期的な効果が検証されているわけではなく、シミュレーション上において、親がより理解を示し、子どもがより素直に感情を表現するようになる様子が観測されています。
研究者らによると、親は子どもを愛しているつもりでも、無意識のうちに「勉強ができなければダメ」「男の子は泣いてはいけない」といった価値観を押し付けてしまうことがあります。一方で子どもは、親を困らせたくないという気持ちから、本当は不安や悲しみを感じているのに、それを素直に表現できずに我慢してしまいがちです。
こうしたシステムは、導入は慎重に行われることが想定されますが、家族内のコミュニケーションを円滑にするツールとして期待されます。
今後、実際の家族を対象にして検証を進めることが予定されているそうです。
📄 参照論文
Role-Playing LLM-Based Multi-Agent Support Framework for Detecting and Addressing Family Communication Bias
所属: Yokohama City University, Kansai University