マインクラフト(広大なバーチャル世界で採掘や建設を行うゲーム)を上手にプレイするAI『JARVIS-1』が開発されました。
非常に複雑な動作を含む200種類以上の行動が可能とのこと。
このような技術を応用すると、ロボットが現実世界でもさまざまな重要タスクを達成できるようになる可能性があります。
北京大学やカリフォルニア大学などの研究者らによる発表です。
@ Zihao Wang et al., “ARVIS-1: Open-world Multi-task Agents with Memory-Augmented Multimodal Language Models”
論文によると、複雑な環境でAIを機能させることに対するニーズは高く、マインクラフトは実験環境として優れています。
■AIの研究にマインクラフトが選ばれる理由
① 無限の可能性を持つ
② 非常に動的な環境
③ さまざまなタスクが実行できる
研究者らが今回開発した『JARVIS-1』は、マインクラフトで多様なタスクをこなすエージェントです。
■『JARVIS-1』がこなすタスク
① 「木を切る」などの比較的簡単な動作
② 「ダイヤモンドのピッケルを入手する」などの比較的難しい動作
③ その他、合計200種類以上のタスク
これまでのAIエージェントは、オープンワールドのような複雑で予測不可能な環境にうまく適応することができていませんでした。
『JARVIS-1』は技術的にハードルを超えたと述べられています。
■『JARVIS-1』の技術的ポイント
① 記憶増強型で多様な視覚言語モデルを使用
② 複数のデータソースからの情報を統合
③ 経験を記憶して未来の計画を立てる
このような技術を応用すると、現実の「複雑な環境」におけるロボットの活躍の幅が広がると言います。
□本技術の応用例として期待されること
※論文を元に具体化しています。
① カオスな災害環境において人を探し出して救出する
② 遠隔地の患者の状態を分析して迅速な医療を行う
③ 生産ラインで予期せぬ機械の故障に対応する
一見してゲームのNPCが発展するだけの技術に見えますが、本質的には「オープンかつ複雑な環境で機能するAI」が開発されています。
なお、本システムは複雑のため、性能の全貌はまだ明らかになっていません。特定の環境ではうまく動作しても、人間ほど柔軟ではないかもしれません。
今後の調査やさらなる開発が期待されます。