
AIエージェントに外部ツールをつなぐ場面では、MCP(Model Context Protocol)を使う機会が増えています。設定ファイルを書き、サーバーを起動し、ビルドも問題なく通る。画面上はすべて緑のチェックで、いかにも正しく動きそうに見えます。
ところが実際に使い始めると、奇妙なことが起こります。エージェントがツールを呼び出し、成功したような応答が返ってくるのに、結果が会話に反映されない。設定したはずのパラメータが、何も言わずに無視されている。例外は飛ばず、ログにも痕跡が残らない。開発者は、失敗した証拠がほとんど残らない不具合を追いかけることになります。
やっかいなのは、こうした故障がコンパイラや型チェック、起動シーケンスの外側で起きることです。では、MCPサーバーでは実際にどのような実行時故障が起きているのでしょうか。どこに集中し、どの実装習慣で防げるのでしょうか。473件のMCPサーバー開発プロジェクトと、現場の開発者55人への調査から、837件の確認済み故障が整理されています。