
「あと数年でAGIが実現するかもしれない」。そんな見通しを、最近はあちこちで耳にします。10年前なら絵空事に近かった人間並みの汎用AIが、世界の主要なAI企業にとって、今や現実的な開発目標になっています。
ここで多くの人は、AGIをひとつのゴールのように思い描きます。人間と同じくらい賢いAIができれば、進歩はいったん落ち着くのではないか、という感覚です。けれど本当にそうなのでしょうか。人間レベルに届いたAIは、そこでぴたりと止まるのか。それとも、人間の集団をはるかに超える知能へと、さらに上り続けるのか。仕事の計画も技術への投資も、この問いへの答え次第で見え方が大きく変わります。
本記事では、人間レベルのAIのさらに先にある、超知能と呼ばれる段階へ向かう道筋と、その途中で進歩を止めうる壁を、現在の議論の見取り図に沿って紹介します。