カリフォルニア大学の研究者らがネット詐欺を調査するために、被害者を演じられる37体のAIをSNSに放ったところ、7週間の実験で568人もの詐欺師と会話させることに成功したそうです。
平均的な会話は1週間以上続き、最長で46日間でした。
このプロジェクトの背景として、最近世の中で蔓延している詐欺に「長期間をかけて被害者と親しくなり、信頼関係を築いてから金銭を騙し取る手口」があるようです。
この詐欺による損失は4年間で750億ドルと推定されています。
研究チームが作ったAIシステムは、犯人からの疑念を晴らすために自撮り写真も合成して送ることができるなどの工夫が施されました。
その上で、1日2ドル程度の運用コストで詐欺の実態を詳しく調べることができるとのことです。
詐欺の手口も巧妙化する一方で、捜査の手段もこのようにますます進化していくことが考えられます。
📄 参照論文
Victim as a Service: Designing a System for Engaging with Interactive Scammers
所属: UC San Diego