AIで作った「30年後の自分」と人々に会話してもらう、少し不思議な実験がMITメディアラボなどの研究者チームにより行われました。
結果、そうしたバーチャルな「未来の自分」と会話することで、人々の希望が高まり、モチベーションが上がり、「将来の自分を鮮明に思い描ける」ようになることが示唆されています。
また、意外なことに、「自分の声を模倣した音声」や「自分の顔を老化させたリアルなアバター」を作らなくても、将来の自分を模した「テキストチャットAI」と話すだけでも十分な効果があったようです。
重要だったのは、「その会話がどれだけ説得力があり、本物らしく感じられたか」という主観的な体験の質でした。
ただし、音声やアバターで会話した人たちは人生の意味や幸せについて語る一方で、テキストで会話した人たちはキャリアやお金の話をしがちな傾向がありました。
まとめると、この研究の発見は3つです。
1.AIで生成した未来の自分との対話には、実際に心理的な効果がある。
2.その効果を得るために豪華な技術は必ずしも必要ではなく、パーソナライズされた会話があれば十分である。
3.対話の「かたち」によって、人が考え、語る内容は変わる。
📄 参照論文
Future You: Designing and Evaluating Multimodal AI-generated Digital Twins for Strengthening Future Self-Continuity
所属: MIT Media Lab, Harvard University, Stanford University