AIが言語を処理する途中のプロセスで人間の脳と似た方法で情報を扱っている可能性があると報告されています。
人に『星の王子さま』の朗読を聞かせながら脳を測定し、LLMにも同じ文章を読ませ、両者を比較するといった実験の結果です。
なお人間の脳の反応を詳しく見ると、
言語を処理する際に左脳だけでなく右脳も「比喩」や「文脈」の理解などで重要な役割を果たしていることが明らかになりました。
こうした人間の脳活動に、性能の高いモデルほど、そして人間との対話に最適化されたモデルほど似たパターンを示すそうです。
なお研究者らによると、『星の王子さま』は、比喩が多く含まれていて、単純な文章ではありません。物語の流れや文脈をきちんと理解しながら読み進める必要があり、高度な言語理解が求められます。そのため、人間の脳と言語モデルの理解のしかたを比較する題材として適していたと考えられます。
📄 参照論文
Do Large Language Models Think Like the Brain? Sentence-Level Evidence from fMRI and Hierarchical Embeddings
所属: Beijing University of Posts and Telecommunications, Shandong University, FAU Erlangen-Nuremberg