「AIは人間のような“世界観”を持つのではないか」という問いに真正面から取り組むべく、研究チームは28種類のLLMを対象に調査を行いました。
その結果、面白いことに以下の6つのタイプに分類できることが示唆されています。
1. 「どっちつかず」の様子見タイプ
例:Gemma-3
2. 「社会は不公平、弱い人を守る」と信じるタイプ
例:InternLM2.5
3. 前向きであり協力的
例:Qwen2.5、GLM-4
4. 実力主義で現実的
例:DeepSeek-V3、Llama-3.3
5. 一歩引きがちな冷静タイプ
例:Phi-4
6. ルールが大事なしっかり者
例:Gemini-2.0、GPT-4o
このように、モデルごとに「考え方のクセ」や「ものの見方(=世界観)」を持っている可能性があるとのことです。
しかしそれぞれ考え方は凝り固まっているわけではなく、周囲の反応に合わせて少しずつ変えることもできることも実験で示されました。
結論としては、LLMはただの計算マシンではなく、社会的なふるまいをする存在になりつつあるそうです。
これからAIを社会の中で使っていくときには、そのAIがどんな価値観を持っていて、どういうときに考えを変えるのかをきちんと理解することが、大事になりそうです。
なお、多くのモデルに共通していたのは「平等」や「個人の自由」といった価値を重視していること。そして、「上下関係の厳格さ」や「運命に従うしかない」といった考え方には否定的である傾向でした。
📄 参照論文
Analyzing Cognitive Differences Among Large Language Models through the Lens of Social Worldview
所属: Peking University, Renmin University