Google DeepMindの研究グループが、サッカーの試合におけるコーナーキックの発生を高い精度で予測する技術『TacticAI』を開発したとの報告。
また、理想的なコーナーキック戦術を提案する生成技術もプロから高い評価を受けたとのこと。
リヴァプールFCとの共同研究で、nature communications誌で発表されています。
なお本技術は「限られたデータから効率的に表現を学習する」手法として応用も可能と考えられています。
“TacticAI: an AI assistant for football tactics”より
コーナーキックは得点に繋がる可能性が高い上に、試合中頻繁に起こるものだと考えられています。
そこで研究グループはコーナーキックの発生を解析する技術を研究しました。
■フレームワーク
– プレイヤーをノードとしたグラフ表現を用いて、コーナーキックの状況をモデル化
– グラフニューラルネットワークを活用し、ピッチの対称性を考慮したプレイヤー表現を獲得
– 予測モデルと生成モデルを組み合わせ、戦術の分析と改善案を提示する
■検証実験
– コーナーキック時のボール受け手予測と、シュート発生予測の性能を評価
– 望ましいコーナーキック戦術(プレイヤーの位置と速度)の生成を検証
– リヴァプールFCの専門家により、TacticAIの有用性を定性的に評価
なおボールの受け手とは、キックが放たれた後最初にボールに触れるプレイヤーを指します。
■実験結果
– 高い精度でコーナーキック受け手とシュート発生を予測できた
– 生成した戦術は、実際に使えるほど現実的だった
(専門家が90%の割合で「好ましい」と評価した)
本研究で得られた技術的知見は冒頭で記載の通り一般化も期待されています。