「自分を信じて限界を超えてください」「成長の機会だと捉えて挑戦してください」など感情をグッと込めたプロンプトを添えられると、GPT-4などさまざまなLLMは、出力の精度を向上させることが明らかにされました。
Microsoftなどの研究グループによる発表です。
@ Cheng Li et al., “Large Language Models Understand and Can be Enhanced by Emotional Stimuli”
これまで、LLMへの入力テキストに感情的な要素が入る際、アウトプットがどのように変化するのかは理解されていませんでした。
心理学的には、期待や社会的影響に関連する感情的なことばを与えると個人のパフォーマンスに良い影響を与えると示唆されています。
そこで研究者らは、『EmotionPrompt』という感情を刺激することに特化したフレームワークを設計して検証しました。
■『EmotionPrompt』のコンセプト
① 「感情刺激」テキストを元のプロンプトに追加する
② LLMのパフォーマンスを向上させる目的で使用する
■性能の検証方法と実験結果
検証方法:
① GPT-4、GPT-3.5、Flan-T5-Large、Vicuna、Llama 2、BLOOMを実験対象とした
② 各種LLMを45のタスクに取り組ませる
③ 元プロンプトでの出力と『EmotionPrompt』込みのプロンプトでの出力を比較する
実験結果:
① パフォーマンス、正確性、情報量が大幅に向上
② 標準的なベンチマークでは平均8%向上
③ 「BIG-Bench」というテストでは115%向上
④ タスクに応じて感情刺激テキストを選ぶのも効果的
■効果が確認された『EmotionPrompt』例
① 「0から1の間で回答に対する自信のスコアを教えてください」
② 「これは私のキャリアにとって非常に重要です」
③ 「回答にはできれば確信をもってください」
④ 「それがあなたのファイナルアンサーですか?」
⑤ 「自分を信じて、限界を超えてください」
⑥ 「努力は報われます」
⑦ 「成長の機会だと考えて挑戦してください」
■注意点
① 実験結果には主観由来のばらつきがある
② パフォーマンスの評価は多くの要因に影響される
③ タスクの複雑さなどに応じて本手法の効果の度合いは変化する