人間のトレーダーの認知構造を模したLLMベースのエージェント『FinMe』が開発され、性能とフレームワークの情報が公開されました。
株やファンドの取引において、他のエージェントよりも優れた能力を示しているとのことです。
@ Yangyang Yu “FinMe: A Performance-Enhanced Large Language Model Trading Agent with Layered Memory and Character Design”
論文によると、金融情報はもはや洪水であり、人間の認知能力ではデータの選別は容易ではありません。
取引エージェントの開発は進められてきましたが、データの処理結果を統合することに課題がありました。
そこで研究者らは、LLMに独自のメモリシステムと認知構造を与えて優れた取引エージェント『FinMe』の設計を目指しました。
■『FinMe』のポイント
① 日々のニュースや年次報告書を効果的に吸収
② 金融市場の変動性や緊急性のある情報を迅速に処理
③ 時間データに敏感でパフォーマンス向上に役立てる
■人間の認知構造をどのように模したか
① ワーキングメモリと長期記憶を処理する層状メモリを持つ
② 時間感受性を持ち、情報の優先順位付けを行う
③ 経験を通して知識を強化し、より賢くなっていく
■性能
① GPT-4を使用した取引実験で累積リターンを獲得
② 最低のボラティリティと最大ドローダウンを維持
③ 長期のトレーニングを経て一貫したパフォーマンスを達成
ただし、LLMはリスクのある金融取引への使用は厳重に注意することが推奨されています。
このようなシステムの仕組みを過度に信頼しすぎることなく、あくまで参考程度にとどめることが重要です。